「自社を売る」を捨て、
「第一想起」へ転換したSABUの決断

SABU_KV

 CLIENT  株式会社SABU

 PROJECT Dental Vision Summit 2025

 PERIOD    2025/04

ISSUE

刈り取り型マーケティングの限界。
リードはあるのに売上未達の構造破綻。

当時、SABUが直面していたのは、一見すると好調なマーケティング指標の裏にある「構造的な限界」でした。

全国約6万5千件の歯科医院市場に対し、従来のウェビナー施策等で接点を持てた見込み顧客は全体の4〜5%ほど。いろいろな施策を実施しても、この割合は増えず頭打ちになっていたのです。

足元のリード数や商談数は確保できていても、事業・経営目線で見れば「刈り取り型マーケティング」の限界は明白でした。このまま同じリストを回し続ければ、数ヶ月後の商談枯渇と、売上計画の未達は目に見えています。

この事実は、アーリーアダプター層にすら自社が十分に認知されていない現状を突きつけるものでした。

小手先のリード獲得ではなく、市場における自社のポジション確立こそが、早急に解決すべき事業課題となっていたのです。

SOLUTION

短期目線を捨て、信頼と第一想起へ。
業界を繋ぐ「ハブ」への第一歩。

マーケティング施策の限界という壁を突破する鍵は、「便利な機能の提供からの脱却」にありました。

そこで、SABUが選んだのは、自社サービスを直接アピールする場を捨て、業界のトップランナーたちが思想を語る「カンファレンス」への完全なシフトでした。 現場には「大規模なウェビナーをやれば新規が獲れる」という、過去の延長線上の思考もありました。

しかし、目指したのは、業界の未来を共に語る『プラットフォーム』に徹することです。 目先のリード獲得から視点を変え、「あの企業が創る場は、業界にとって不可欠だ」という絶対的な信頼、すなわち市場の第一想起を獲得する。その決断が、単なるBPO提供事業者から「業界を繋ぐ『ハブ』」へと変貌を遂げる第一歩となりました。

「予定通り」のウェビナーをやめた。
参加者の心を動かす、コンテンツを設計。

カンファレンスの成否を分けるのは、画面越しに伝わる「熱量」です。SABUが目指したのは、安全圏から用意されたスライドを読み上げるウェビナーではなく、コントロール不能な「リアル」を突きつける場でした。

設計の根底に置いたのは、「テーマ」だけではなく圧倒的な影響力を持つ「人」を起点にするという思想です。臨床現場のリアルを重んじる院長たちの心を動かすため、トップランナー同士の火花散る議論を引き出していきました。

ファシリテーターは、息が詰まるような極限状態に置かれます。しかし、この「安全圏の放棄」と引き換えに生み出された熱狂こそが、参加者の深い共感と確信を生み出すエンジンとなったのです

OUTCOME

1,300名超の参加者が集結。
「紹介の壁」を壊した、“見られ方”の変化。

今回の施策がもたらした真の成果は、決裁者(院長)を中心に1,300名超という未踏の集客を実現したことだけではありません。最大の価値は、新進気鋭の無形商材が抱える「紹介の壁」を突破するプロセスで起きた、SABUという企業自体の「見られ方(知られ方)」の劇的な変化にあります。

業界のトップランナーが登壇する質の高いコンテンツは、「あの先生が出ているから見るべきだ」という自然なリファラルを生みました。重要なのは、その熱狂の場を共に創り出しているのがSABUだと市場が認知したことです。「あの著名な先生と肩を並べる企業」という新たな見られ方が、BPO事業者という既存の枠組みを完全に打ち破りました。

市場からの知られ方が変わったことで、商談の前提と権力勾配が、静かに、しかし確実に逆転した瞬間でした。

EPILOGUE

歯科業界の「開国」。
市場競争から、市場を牽引する共創者へ。

SABUの挑戦は、自社の売上拡大にとどまりません。

次に見据えるのは、歯科業界に対して、歯科業界の外側にいる経営者や著名な方々を巻き込むことで、業界全体の経営をアップデートしていくという使命です。

目指すのは、パイを取り合うのではなく、市場そのものを啓蒙し拡大していくこと。既存の枠組みを捨て、新たなルールを創り出すSABUの歩みは、今後も続いていきます。

💡STRATEGIC FAQ

Q:ニッチな市場(バーティカルSaaS・BPOなど)でも、カンファレンスは成立するのか?

A:対象市場が限定的であるほど、従来の刈り取り施策は早期に限界を迎えます。パイが狭いニッチ市場だからこそ、いち早くリード獲得の競争から抜け出し、市場の第一想起(面)を取るブランド投資が不可欠であると考えています。

Q:カンファレンスの投資対効果(ROI)は経営陣にどう説明すべきか?

A: 単発のリード獲得単価(CPL)ではなく、事業全体のトップラインへの波及効果で測るべきです。質の高い場づくりは、「紹介発生によるCACの大幅削減」と「商談時のポジション優位性による受注率・単価の改善」をもたらします。

Q:既存のウェビナーや広告施策を止めてまで、リソースを割くべきか?

A: 「参加者がいつも同じ顔ぶれだ」「架電効率が落ちている」という兆候があれば、既存施策は限界を迎え始めていると思います。現場の疲弊と緩やかな売上減少を待つのではなく、機能訴求から「思想の共鳴」へと、いち早くリソースをシフトさせる経営判断が求められていると考えます。

🚀本イベントの主催企業

会社名:株式会社SABU
ホームページ:https://sabu.work/

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